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WindowsとChromeOSをデュアルブートする

初版公開日:‎2021/07/23(金)
最終更新日:2023/05/21(日)
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ChromeOS(Flexではない)をChromeBook機以外に
インストールできるようにする "Brunch Framework" を使用して、
Windows11とChromeOSをデュアルブートにする方法です。
以前書いたやつが中々にひどい内容なので2023年最新版として更新。
今回の方法では、USB不要、怪しいスクリプト不要、パソコンひとつで完了。
と、だいぶよくなってるはずです。


◇事前にする準備

・デバイスの暗号化を解除する
 Windowsの設定>プライバシーとセキュリティ>デバイスの暗号化
 に進み、"デバイスの暗号化" をオフにします。
 
 ※なお、"Bitlockerドライブ暗号化" をコントロールパネルから
 手動で有効にした場合は、コントロールパネルから無効にしてください。


・ストレージ領域をChromeOS用に確保します。
 新たにパーティションを作るか領域を空けます。
 14GBあれば動きます。
 が、32GB以上はあったほうがいいと思います。


・セキュアブートを無効にする
 UEFI画面からセキュアブートを無効にします。


・高速スタートアップを無効にする
 Win+X メニューなどから、管理者でターミナルを開きます。
 
 powercfg /hibernate off
 を実行します。


◇必要なファイルをダウンロードする

・Brunch Framework
 https://github.com/sebanc/brunch/releases から、
 最新のファイルをダウンロードします。
 
 注:"Source code" は使いません。


・ChromeOS回復イメージ
 使用しているCPUに合ったページを開きます。
 ○Intel
  第1~9世代
   https://cros.tech/device/rammus
  第10・11世代
   https://cros.tech/device/volteer
 
 ○AMD
  Ryzenシリーズ
   https://cros.tech/device/zork
 
 開かれたページ中央の "Recovery Images" をクリックします。
 先ほどダウンロードしたBrunchと一致するバージョンを
 クリックしてダウンロードします。
 例)r111 ならば 111 を使用します。


・Grub2Win
 https://sourceforge.net/projects/grub2win/から、
 ダウンロードします。


◇WSLを準備する

 WSLがセットアップ済みなら次のステップ ◇ChromeOSのイメージを作成する に進みます。
 
 そうでなければWSLをインストールします。
 この例では、WSL上にUbuntuをセットアップします。
 インストールするには、
 
 wsl --install -d Ubuntu
 
 をターミナル上で実行します。
 再起動が求められたら再起動します。
 
 再起動後、画面が表示されたらそれに従います。
 表示されない場合は、先ほど同様にターミナルを開き、
 
 wsl
 
 と実行します。
 その後、表示されたメッセージに従い、セットアップを完了します。
 
 
 セットアップが完了し、画面に
 先ほど決めたユーザ名@コンピュータ名:~$
 などと表示されたら、
 
 次のステップ ◇ChromeOSのイメージを作成する に進みます。


◇ChromeOSのイメージを作成する

 先ほどと同様にターミナルを開きます。
 
 wsl
 
 と実行します。
 続いて、
 
 sudo apt update && sudo apt -y install pv cgpt tar unzip
 
 を実行します。
 [sudo]と表示されたら、セットアップ時に決めたUNIXパスワードを入力します。
 コマンドが終了したら、Brunch FrameworkとChromeOS回復イメージを
 ダウンロードした場所に移動します。
 
 以下、{}は不要。
 デスクトップならば…
 /mnt/c/users/{あなたのWindowsのユーザ名}/desktop
 となります。
 
 その場所で次のコマンドを実行します。
 
 tar zxvf {ダウンロードしたBrunchのファイル}
 
 unzip {ダウンロードしたChromeOS回復イメージのファイル}
 
 mkdir {ChromeOSをインストールしたいパーティション}/brunch
 
 最後に、
 sudo bash chromeos-install.sh -src {unzipで出てきたimgファイル} -dst {ChromeOSをインストールしたいパーティション}/brunch/chromeos.img -s {ChromeOSに使う容量}  
 ※{}は不要。
 容量には、GB単位で指定できます。
 14GB以上で、インストール先パーティションを超えないサイズが指定できます。
 32GBのパーティションなら 31 を指定するようにします。
 
 途中でインストール種別を問い合わせてきます。
 そのときには、
 
 dualboot
 
 と入力します。


◇ChromeOSでブート可能にする

 ダウンロードした Grub2Win をインストールします。
 ZIPを展開し、その中の setup.exe を実行します。
 OK>Setup>Close The Setup Program と進みます。
 
 メイン画面が表示されたら、"Manage Boot Menu" を選択します。
 表示された画面上部の、"Add A New Entry" を選択します。
 その後、左上の Type を "create user section" に切り替えます。
 
 メモ帳が開きます。ウィンドウはそのままで次の手順に進みます。
 
 ChromeOSをインストールしたパーティションをエクスプローラで開きます。
 brunchフォルダに進み、chromeos.grub.txt を開きます。
 そのファイル中の"(ダブルクォーテーション)を'(シングルクォーテーション)に全て変えます。
 変更した chromeos.grub.txt の内容をすべてコピーし、先ほど開かれたメモ帳に貼り付けます。
 OK>Apply>OK と進み、Grub2Winを終了します。
 

◆これで、Brunchを使用してChromeOSを起動できるようになりました。

再起動すると、Grub2Winの画面が表示されるはずです。
その画面で Brunch を選択するとChromeOSの初期設定画面に進みます。 なお、初回起動時には時間がかかります。強制終了しないで待ちましょう。